【サボテン物語】1. サボテン好きのイケメンは、いつか悲しみに暮れるだろうか

 そのイケメンはとても人気で女性からのアプローチも絶えない為、自分は素晴らしい人間だと思っていたのだ。

 

趣味はサボテンの栽培で、毎日緑を眺めてはニコニコとしていた。

 

そのイケメンは自分に好意を寄せる人たちは皆、自分が好きなものを好いてくれると思っていたのだ。

 

しかし、ある日それは間違いだと気づく。誰も彼のサボテンを好いてはくれなかったのだった。

 

イケメンは困惑し周囲の人や世の中に失望した。自分を理解してくれている人はいなかったのだと知ってしまった。

 

その日から彼の表情は暗くなり、サボテンを育てることもいつしかやめてしまった。

つづく